おはよう。
「時化てる」ぜ～ おまいら、自己判断でやめときなよ。
このあたりで流されると、海保に拾われても「鳥羽」まで連れて行かれるよ、いきてればな。
昨日はさ、朝一からぐるっと回って、午後からは「事務所詰め」だね。
クソのように暑い中、ほんと「もう少しで盆休みだで！」って言ってやりたいのだが、嬉恥ずかし「仕事」なんだよね。
「代休？」取れればいいんだけど、ね。
4～5月はヒマだったのに、なかなか平均が出来ねえのが「痛いところ」だわ。
でもさ、「おかげさま」なんだよね。
「仕事くれる人」がいて「仕事する人」がいて、回っていく。
で、たまには？「ぶわあ～～～～っ!!」って呑んで。
釣り行って、島行って、波乗りして…
時々「ギャンブル」で勝って。
・・・ 退屈だな。
なんか、株安だって。
円高だって。
おれたちにゃ、全然「かんけーねえ」話のような気がするんだけど、クソ世の中の流れって、意外とすごくてさ、「おい、流されるなよ」なんて言ったって、「鳥羽」どころか「四国」を超えてｗ 「あの世」までいっちまう恐れまであるからな 笑)
(以下、回想)
このくらいの「時化」の時にはさ、仕事終わって、「一応」板もって、夕方行くわけさ。
「誰もいねえだろ？」
そうすると、沖合にまさかの人影がさ。
TERASAWAの東側に、1つだけ。
「？？うそだろ？ありゃ、人か？？ アウト過ぎて点じゃねえか！アホだな。漂流か？誰か知らんが、よう出たなあ。コワくねえのか？ちょっくら様子でも、見に行くかあ～」と思って行くだろ？
そうすると「WHITE-CAPS」って、ステッカーが貼ってあるわけよ。
白いケッパコにさ。
(むむ、あの、おっとなしそうな人がか? くそ～生意気!! ここでしっぽを巻いて帰ったら、昨日ぶん殴って帰らした奴にカッコがつかねえ、をっし！いったるでえ!!)
そうだね、4/5クローズ、風がまだ弱いから、よさそうに見えるだけの、地元特産の「クソダンパー」 頭2くらい。
「するする～～～～！」と、乗ってくるわけよ。
リップにぶち当てて、すぱ＝＝＝＝んとTUBE入って。
ああ、そうだよ。
おれはまだ知らなかったけど、「NKI君」だよ。
(あんにゃろう～～～ うめえなあ！悔しいけど、格が違うなあ～ あれでいい奴なんて、腹立つなあ～)とか思ってさ、振り返るだろ？
あれ？上がってやがる・・ !!! (うわっ!!沖に巨大な影!!)
必死で沖に向け「避難」する。
ぎりぎりでセーフ。
振り返ると、彼の車はもうなく、おれの「おんぼろ430」が1台、そこから見ると「車種の判別」「車の色」とかも分からねえくらい「SUPER-OUT-SIDE」
沖みて「避難」を繰り返すうちに、どんどん沖に。(やべえ、下げ潮だっけ!? )
次第に「夕暮れ」が迫ってくる。
心細さから「行方不明」とか想像。
「孤独感」が、波のサイズをさらに押し上げる。
そうさ、「ビビってる」んだよ、一人でな。
居切ることもなく、怒ることもなく、怖がってる。
暗くなってく海の中で、乗るしかねえ現実に、ビビってる…
(アイツとかあの野郎は、おれがおらんくなったら喜びそうだな～ あいつは悲しむかなあ～)なんて思いで、雰囲気を軽くしながら、タイミングを待つ。
すでに波は「黒い塊」にしか見えねえ。
(やべえ、このままじゃほんとに遭難じゃ。どうでもええ、いくっきゃねえ！な、なるべくちっこいの～～～～!!)
で、「おりゃあああ～～～！うわっ！！！！どっか～～～ん!!ぐヴぁあああああ～～～～～!!」(大丈夫、だいじょうぶ、風呂なら1分はもつ)落ち着け、おれ。
「息を吐いたら死ぬ」
しかし、「巨大洗濯機」は容赦ねえ。
目をあけてみる。
真っ暗＠相当深くイカレテル、怖い…上も下も分からねえ。
ぐちゃぐちゃに2本くらい喰らい、巻かれて上がる。
(頼むうう～～～ リーシュ、切れるなよ～～～～!!!)て。
結局、乗れなかった。1本も。
ただ怖かっただけ。
が、入った。おれは入った！
(みんなには、いい波だった、って言っておこう・・・)
こんなことを何回繰り返したか。
(きっと、あの野郎も、同じ思いをしてきたんだろうな)と。
ああ、時々思い出すんだよね。
「小島の灯台：NKI君をさ」
さ～て、おれは仕事でもして、4号機をなつかみながら、さよなら5号機。
かる～く、生でも呑むかねえ～
