しゅんすけ商店4

おれの周りの日常

オレの脳内野郎

おはよう。

今朝はちょっとまぢめに「自分のこと」を描きます。

世の中生きていくには色々な苦しみや悩みが発生します。

「その時」は非常に苦しく「解決策はないんじゃないか、延々とこの苦しみが続くんじゃないか」と思えてきたりします。

 

 けど、必ず解決する時はきます。

金銭的なことであったり、家庭のことであったり。

オレの場合は「病気」でした。

食道がんと診察され、あんまり良くないらしい検査結果が出るまで、それはもう生きた心地はしなかった。

それまでの景色が逆転し目に映るものが愛おしく、流れていく時間が貴重で「やっと落ち着いてきたのに」と思った時でもあったから(このかわいい孫を抱けるのも時間制制限ありかよ〜、しかしなんでオレが。。。)と。

 結果、ステージⅢ 浸潤はリンパへはとんでないと「思われ」手術が可能、抗がん剤を2回投与しての「胃管再生術」を施術することになった。

 胃管再生術は、腫瘍のある食道を切り取って健康である胃で食道がわりの通路「菅」を作成しつなげるというもの。

 手術は成功するけど、食道がんの「再発」は55%、再発した場合の5年間生存率は9.8%ということだった。

 抗がん剤を投与する間に「お見舞い」に友人が駆けつけてくれた。

すごい勇気づけられ「オレは大丈夫、死んでたまるか」と思えた。

しかし、実際はわからねえ。

なんか、説明と医者の雰囲気で「大手術」なのが伺える。

オレはこの胃管再生術を確立してくれた先人たちに習い「臨床」を希望した。

「臨床」とは、今回の自分の手術や治療のデータを使ってもらう、時には1度でいい胃カメラを2度飲んだりと苦しいこともあったが「次にこの病気になった人のためになるなら」と強く思えたから。

 人よりは体力と精神力があると自負するオレである。

「頑張るのはオレじゃねえ、医者じゃ」と割り切ることは簡単にできた。

強がってたわけじゃない、その医療チームを「信頼」したから怖さはなかった。

「術後は1〜2日集中治療室に入ります」と、結果5日間「彷徨った」

意識が戻り、段々と動けるようになっていく中でオレは一つのことを思うようになった。

 

 今までのことと時間、仲間、仕事、家族、兄弟。。。全てのことが「普通にある」じゃなかったんだ。

 オレが死ぬまでにみんなが困らん状態を作っておくのがオレにできること「恩返し」じゃねえのか。

 完璧にはできねえけど「よりよく」ならできるかも、と。

その時から「前を向いた」

 3年が経過し、あと2年。

そんな時「下咽頭癌」と診察された。

(!!再発!? )9.8%という数字が頭をよぎった。

これもまた「浸潤」のレベル結果が出るまでの2週間、生きた心地はしなかったなあ。

結果はステージⅠ「初期ガン」だった。

これは上皮を削る手術、Ⅰ週間ほどの入院であとは療養期間。

またここから5年間の経過観察が追加された。

 

 この「ガン」という病気になってる人へ。

前をみろ。ガンになったことはもう事実、仕方ねえ。

もし時間がねえなら残りの時間をどう使えるか考えろ。

悲観するな、しても何も変わらん。

受け入れるしかねえんだ。

オレは「運よく」生きながらえておるけど、あと粘ったって30年も40年も生きねえ。

生まれてきたものの宿命「そのうち」には死んでいくんだ。

だから、その生きてる時間を大切に。

動けるうちにやることはないか?

やるべきこと、やっておくこと、やっておかねばならないことをしっかりと考えて「前をむけ」

 オレよりよくない人もたくさんいるだろうけど、すまん、暗くなってても1日は同じです。

明るいところに奇跡は起きます。

 周りを見てください。

あなたの周りには「あなたを思う人たち」がたくさんいます。孤独ではありません。

 

オレはがんになっていろいろなことへの「感謝」というものを手に入れた。

波乗り、スノボも復活できた。

胃は無くしたけど、いろいろな素晴らしいものに気がつけた。

 

「あのまま」でなくてよかった。

 

自分の知らないところでみんなは「元気玉」を作ってくれてるぞ。

 

今日も普通の日、普通の仕事を頑張ってきます。

「それができることに」に感謝しようぜ。

「時間はまだある」

 

じゃあの