しゅんすけ商店4

おれの周りの日常

テラスポ野郎

おはよう〜

今朝の寺沢スポーツ新聞から抜粋した記事。

 

寺沢湾岸署の発表によりますと、スーパーの駐車場で市内に住む中年男性を逮捕した。

男は市内スーパー駐車場にいたところを職務質問され、ポケットに乾燥マサタケ約0.5gを吸引目的で所持していた容疑。

 調べによると男はベトナム国籍の自称:自動車板金業 チャチャ・マンボ・マサタケ容疑者64歳。

 チャチャ容疑者は自宅とその周辺で乾燥マサタケを吸引目的て所持、使用した疑いが持たれている。

 近年、各種違法薬物が摘発されるケースが増加の傾向にあるが、この「乾燥マサタケ」での検挙は全国初。おぢさんの間で急速に広がりを見せており、当局は警戒を強めている。

 この乾燥マサタケ、文字通りマサタケの乾燥した角質から抽出した非常に毒性の強いもので、アルコールと同時に摂取した場合、言語障害、被害妄想、幻聴幻覚、記憶障害など、人が生きていく上で重要な「クンロク」をブチ込むようになるという。

近年、子供たちの間でそれを真似した「マサタケ遊び」も流行。

勘違いした男児は「自分のマサタケ」を弄ぶ行為をしており、深刻な社会問題へとなりつつある。

 

 事態を重くみた筆者は取材のため、バカンスで訪れていた南米ベネズエラから乾燥マサタケの原産国と言われているカンボジアへと飛んだ。

f:id:ssshoutenn:20211007050636j:plain

「オンナ・カネ・ドラッグ。。。。」

南国の雑踏の中に「乾燥マサタケ」の情報を得るため、現地の情報屋に接触を試みた。恐らく日系人であろう男性は、黒のTOYOTA-BENZ、偽物のAMGに乗って指定されたKJM海岸まで颯爽とやってきた。

 恐らくこれも、盗難車ではないだろうか。

色々なステッカーで偽装しているところが怪しすぎる。

f:id:ssshoutenn:20211003080820j:plain

疑念の目で眺める筆者に、情報通の男性 仮称:アイパー は、こう語った。

「ああ、あれね。乾燥マサタケ、今一番ヤヴァイやつだよ。マサタケの幻覚成分を乾燥させちゃった。アレがキマると若い女子とか「ドン引き」になって。「なにこのおぢさん、もう帰ってくんねかなあ〜」って。めちゃくちゃだよ、セクハラ、モラハラなんでもあり。ヒンシュクを買うなんて、屁とも思わなくなる。それでこの業界を去っていったヤツも多いよ」

f:id:ssshoutenn:20210828061536j:plain

「ヤツの故郷、カンボジアに飛びな、何か分かるかもしれん。」

そう言い残し、アイパーは「TENちゃん、黒田屋いきますう?」と言いながら内股で歩いていった。
 

近年、外国系資本が流入し、急速な経済発展をしているカンボジア

カンボジアの首都ブノンペンで聞き込みを始めた記者に、現地の唐揚げ屋台を営む男性が話しかけてきた。

f:id:ssshoutenn:20211007050035j:plain

「アナタ、ニホンジン?オオタニ、ナカタ、マツコデラックス。アキラ〜! シッテルウ〜? アキラ、ムスコ!ワタシノムスコ、アキラ、ニッポンニイッタママカエッテコナイ〜、シオクリナイ〜、シンパイシテル〜 チチハゲンキ〜ツタエテホシイ」

 男性は記者に「ホン・トニ・オミサン」と名乗り、雑踏に消えていった。

f:id:ssshoutenn:20210424142430j:plain

場所を話さない条件で取材を受けてくれたマサタケ農場を営む男性が、ブローカーの男性に話をつけてくれた。

 男性はイタリア系中国人「シロータ」と名乗った。

f:id:ssshoutenn:20210522082234j:plain

ラテンのノリで近づいてきたシロータは突然表情を曇らせ、こう質問してきた。

「誰に聞いてきた?」

筆者は屋台のオヂサンに教えられた通り「HELLにいからです」と答えた。

「。。。。歩〜〜〜〜〜〜ん、まあいいや。座れよ」

ぎょろりとした目でこちらを見回すと、彼は険しい表情でこう話した。

「明日の新聞を見ろ。その覚悟があるなら、もう一度ここへ来い。」

 やはり警戒しているのか、シロータは「ああ、今日も芝刈りがあるなあ」と言いながら立ち去った。

 筆者は現地の安い宿を取り、束の間の休息で体を癒した。

翌朝、とんでもないものを目にするとも思わずに。

 

朝日の差し込みに目を覚ます。

(さあ、今日はいよいよ組織の人間に取材ができるのだろうか。)

一抹の不安と淡い期待は、朝刊に目を落とした瞬間、凍りついた。

「身元不明の男性の変死死体、発見される」

f:id:ssshoutenn:20210502144031j:plain

筆者は震え上がった。

「こ、この男!!」

自身の危険を感じながらも、乾燥マサタケの全貌を取材すル。

 

続く      かも。

 

 

じゃあの