しゅんすけ商店4

おれの周りの日常

毒野郎

おはよう。

雨は天から降り、やがて海へと流れていく。

日が西の空に沈み、夜の闇に包まれ人は安息し、やがて朝が来る。

 付き合いで行けば「歩くことになる」

最近、「強行訓練」をしても、思ったより身体的ダメージが少ない。

それよりも「精神的ダメージ」の方が大きい。

 散々迷い、ごネタ挙句なぜか県民の森一番のりだったオレ。

準備をして「遅刻野郎ども」を待つ。

「人を誘っておいてなんであるか!」と叱りつけたいところだが「この前は申し訳なかった。お詫びに今度どこどこの山へ。。。」とかなるのが嫌なので、やんわりと許す。

駐車場は一番遠く、スタッフ様のところへ置きたい衝動を抑え、受付へ。

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靴屋、マッサージ屋、靴インナー屋など、オレの好きな「飲食テキ屋」は出ていない。

 周りにはいかにも「健康バカ」そうな奴らが笑顔で「おはようございます!」とか言ってる。

 曇天。まもなく降ってくるであろう雨のことも考えないのか、半ズボン半袖で膝にテーピングしてるやつとか。

 その中でお祭り気分「おお〜、これこれ〜こう言う感じでいいんだろう〜」て人たちも。

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アニメ「鬼没の前歯」。。 じゃねえ「鬼滅の刃」のコスプレw

いいねえいいねえ〜こういう「鳥人間コンテスト」で言ったら「飛ぶ気のない部門」

こうありたい。

 KSGGも、コスプレはないが、いや「する必要がない」

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左からNRT統合幕僚長、「死神」キヨくん、後ろがMKT、アイパーNGYM、そして今回恐ろしいTIMEで駆け抜けた「ホラアツシ・イワンコチャナイ」

 なんとイワンコッチャナイは3時間を大幅に切る2:42:29!

これにはNRTくんもクリビツ!「追いきれんかった〜」と。

 意外な検討を見せるアイパーNGYMに食らいつく「死神」、そしてマカベことMKT。

この3名同級生なので、彼らの中には謎のデッドヒートが存在するのだ。

 スタート後は、11Km部門最後尾を歩く。

MNMくんと雑談で歩いているうちはまだ雨も降らねえし、他の連中は100mほど先を歩いている。思うことは「バカめ、ペース配分を解ってねえな。ど素人が!」

 そしてついに地獄の試練「新城トレイル」が牙を剥き始めた。

幾度と繰り返される登り、下り。

 「くでえ、ほんっとにクデエ!」

MNMくん「自分を置いて先に行ってください!」と伝える頃には「アイツら」全員「オレを見捨てやがった」

 浮かんでくる「ドタキャンで逃げた16」の顔。

これでオレの必殺技「怒りブースター」に点火。

「ぬうううううヲッヲッをおおおお!!!」と坂を上がるが、こんなスーパーチャージ、すぐに切れる 笑)

 途中で応援するスタッフとか「ナイスラン!楽しみましょう!」とか言ってる。

笑顔で「ありがとうございます!行ってきま〜す!」とか言いながら、心の中では「しめ殺すぞ、この野郎〜 この状況をどうやって楽しめと!?はは〜ん、NRTっぺえ、言っとることがNRTっぺええ!」と。

 オレの目の前には延々と、岩、木のねっこ、落ち葉、おばさんのケツ。

「きついですねえ〜」とおばさん。

うむ、おばさんといえどオレもオヂサン。悪くねえ。

このお尻について行こうと第2ロケット「エロ燃料」に点火。

だがこれもすぐに追いて行かれた。

 頂上のエイド(補給基地みたいなの)のあたりからは一人旅。

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(ここからは下りかな〜、そうだ、アイツらめ楽しむことをしらん)と、自撮りをしながら景色を堪能することにした。

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この辺りから雨は本降り。

急勾配な下りでは「膝がイカれてくる」

棒のようになった膝に(あれ?力が入らんぞ)っと思った瞬間、石を踏んだのか「ゴロっと」足をすべラス。

 (あ、やべえ)右足を出すとそこに「濡れた根っこ」??

「うわああああ〜〜っ!」頭からシダに突っ込む!

(あああかん、滑る〜止まらん〜〜〜)

4mほどヘッドスライディングして仰向けに転身、なんとか止まった頭に「己のペットボトル」がポコん、と落ちてきた。

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以降は「ずぶ濡れ」で歩く。

尾根の岩の上一人、強風が吹く中ただ一人、頂に佇む。

「なんだ、ほぼ遭難やねえ〜 オレはココで何してんだろ? 笑)」

アイツらがず〜っと前に歩いて行っただろう痕跡は雨で消され、南尾根、誰もいねえ。

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 (ああ、これってレースだったんだ。あるきゃいいよ、って嘘つきやがってw)

いろいろなことが浮かんでは、全て「ウラミ」に変えることでなんとか動くオレの身体からは、上り坂に差し掛かるたび「あああ!!!!クデエえ!!!!バカやろう〜、何回も何回も、クデエええんあじゃあああ!!!」と水蒸気爆発が出た。

 それが係の道案内に聞こえたのか「大丈夫ですか?」:って。

「ああ、大丈夫っすよ、雨の中、お疲れ様です〜」とか言いながら(バッカやろう、見てわかんか!?大丈夫なわけねえだろ、もう死んどるわい、ヴォケがああ)

そう思っているとあの言葉「楽しみましょう〜」

 (ッヘ、MSTKもおんなじようなこといっとったなあ。。。)

そこで綺麗な花を発見。

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wwww曇ってんじゃねえかw

作戦は「楽しんでいこう」に変更。

すると、白い服着た大柄な男が見えてきた。

どう見ても「グロッキー」

ケツもドロドロ、メガネも曇って「死にそう」です。

4〜5歩、歩んでは立ち止まってます。

(元気よく)「お疲れっす!きついっすねえ〜、ゆっくり行きましょう!」と声をかける。

「は、はあ。。。 」元気ない 。

なぜか弱ってる人を見ると元気がもらえる気がするのは、オレだけだろうか。

そsれにしても辛そうだった。大丈夫だろうか?と思い、幾度となく振り返る、手を振ってはげますがやがて見えなくなった。

 すると友人と思しき男性がコースを逆行してきた。

「大きなツレですか? もう少し後ろで限界みたいでしたよ」

優しいんだろ、こんな坂をまた降りてくなんて、友人思いのいいやつなんだろう。

だけどもう、彼の記録とかTIMEとかはダメになってしまうな、それに比べて我の友人は。。。

 岩山の頂で振り返る。

すると先ほどのグロッキーくんを発見した友人は、サクサクと戻ってきて「居ました」というとオレを追い抜いてすげえ勢いで見えなくなった。

(そうだ、これはレースだったんだ。っふ、まるで人生。まだ歩けるだけマシか。。)

ふと、この前亡くなってしまったGAKUちゃんのことを思い出す。

(ッヘッヘッヘ、歩いたるよ〜 歩けるだけいいよな)

なんだか元気をもらう。

アホで優しくていい人だった。

いつかわからんが、必ずオレも行くのでマッチョれい!

よそもん、入れんじゃねえそ! って 笑)

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よく見てくれ。

写真中央に「真っ直ぐな線」が映り込んでいる。

 

後でわかるが、この辺りでイワンコッチャナイはオレを捨てて「帰宅」したん時間と重なる。

 オレは孫に「自分の記録を大事にして友人を捨てるようなKSGG人間にはなるな。」と教えよう。

ともあれ、4時間ほど「彷徨って」何やら音が聞こえる。

「残り時間あと7分で〜す!」

(ふん、ここまで1っぽも走ってねえんだ、全行程歩いてやる)と。

 そしてもう一発滑って転んで、ケツまでびちゃびちゃ。

やっとのゴール。制限時間ぎれ、しかも「くもってるw」

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アナウンサーが労ってくれた。

「ああ〜疲れた〜」と。その一言。

 

一番遠い駐車場まで歩く、

(クソが、まだ歩くんかい!)雨の中。

アイツらは待っていた。

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「お疲れ〜、頑張ったねえ〜」

でもまあ、このMISSIONをクリアしたもの同士、ま、やらんよりはよかったかと。

「で、どうする?どっか寄って、飯でも食ってく?」

NRT「ああ、オレンたち、もうカップラーメン食ったもんで〜」

 

「クソが!」

来年は絶対に不参加。オレは「行かねえからな!」

帰宅したオレには「超ハイテンション孫」のあそんで遊んで攻撃が待っているのであった。

 この新城トレイル2022で得たもの、それは。

「仲間や友達という曖昧なものの希薄さ」だけだった。

 いつか何かの時にこの借りは返す。

消毒液とか、飲ましたる 笑)

久しぶりにカリスマ美容師降臨にて「バリカン星人」とかw

 

さ、ぜんぜんそこらも痛くないし、海でもいこっかね〜

 

じゃあの

 

補足しておくが、鬼滅の軍団の前を歩くことは一度もなかった。