おはよう。
雨は天から降り、やがて海へと流れていく。
日が西の空に沈み、夜の闇に包まれ人は安息し、やがて朝が来る。
付き合いで行けば「歩くことになる」
最近、「強行訓練」をしても、思ったより身体的ダメージが少ない。
それよりも「精神的ダメージ」の方が大きい。
散々迷い、ごネタ挙句なぜか県民の森一番のりだったオレ。
準備をして「遅刻野郎ども」を待つ。
「人を誘っておいてなんであるか!」と叱りつけたいところだが「この前は申し訳なかった。お詫びに今度どこどこの山へ。。。」とかなるのが嫌なので、やんわりと許す。
駐車場は一番遠く、スタッフ様のところへ置きたい衝動を抑え、受付へ。
靴屋、マッサージ屋、靴インナー屋など、オレの好きな「飲食テキ屋」は出ていない。
周りにはいかにも「健康バカ」そうな奴らが笑顔で「おはようございます!」とか言ってる。
曇天。まもなく降ってくるであろう雨のことも考えないのか、半ズボン半袖で膝にテーピングしてるやつとか。
その中でお祭り気分「おお〜、これこれ〜こう言う感じでいいんだろう〜」て人たちも。
アニメ「鬼没の前歯」。。 じゃねえ「鬼滅の刃」のコスプレw
いいねえいいねえ〜こういう「鳥人間コンテスト」で言ったら「飛ぶ気のない部門」
こうありたい。
KSGGも、コスプレはないが、いや「する必要がない」
左からNRT統合幕僚長、「死神」キヨくん、後ろがMKT、アイパーNGYM、そして今回恐ろしいTIMEで駆け抜けた「ホラアツシ・イワンコチャナイ」
なんとイワンコッチャナイは3時間を大幅に切る2:42:29!
これにはNRTくんもクリビツ!「追いきれんかった〜」と。
意外な検討を見せるアイパーNGYMに食らいつく「死神」、そしてマカベことMKT。
この3名同級生なので、彼らの中には謎のデッドヒートが存在するのだ。
スタート後は、11Km部門最後尾を歩く。
MNMくんと雑談で歩いているうちはまだ雨も降らねえし、他の連中は100mほど先を歩いている。思うことは「バカめ、ペース配分を解ってねえな。ど素人が!」
そしてついに地獄の試練「新城トレイル」が牙を剥き始めた。
幾度と繰り返される登り、下り。
「くでえ、ほんっとにクデエ!」
MNMくん「自分を置いて先に行ってください!」と伝える頃には「アイツら」全員「オレを見捨てやがった」
浮かんでくる「ドタキャンで逃げた16」の顔。
これでオレの必殺技「怒りブースター」に点火。
「ぬうううううヲッヲッをおおおお!!!」と坂を上がるが、こんなスーパーチャージ、すぐに切れる 笑)
途中で応援するスタッフとか「ナイスラン!楽しみましょう!」とか言ってる。
笑顔で「ありがとうございます!行ってきま〜す!」とか言いながら、心の中では「しめ殺すぞ、この野郎〜 この状況をどうやって楽しめと!?はは〜ん、NRTっぺえ、言っとることがNRTっぺええ!」と。
オレの目の前には延々と、岩、木のねっこ、落ち葉、おばさんのケツ。
「きついですねえ〜」とおばさん。
うむ、おばさんといえどオレもオヂサン。悪くねえ。
このお尻について行こうと第2ロケット「エロ燃料」に点火。
だがこれもすぐに追いて行かれた。
頂上のエイド(補給基地みたいなの)のあたりからは一人旅。
(ここからは下りかな〜、そうだ、アイツらめ楽しむことをしらん)と、自撮りをしながら景色を堪能することにした。
この辺りから雨は本降り。
急勾配な下りでは「膝がイカれてくる」
棒のようになった膝に(あれ?力が入らんぞ)っと思った瞬間、石を踏んだのか「ゴロっと」足をすべラス。
(あ、やべえ)右足を出すとそこに「濡れた根っこ」??
「うわああああ〜〜っ!」頭からシダに突っ込む!
(あああかん、滑る〜止まらん〜〜〜)
4mほどヘッドスライディングして仰向けに転身、なんとか止まった頭に「己のペットボトル」がポコん、と落ちてきた。
以降は「ずぶ濡れ」で歩く。
尾根の岩の上一人、強風が吹く中ただ一人、頂に佇む。
「なんだ、ほぼ遭難やねえ〜 オレはココで何してんだろ? 笑)」
アイツらがず〜っと前に歩いて行っただろう痕跡は雨で消され、南尾根、誰もいねえ。
(ああ、これってレースだったんだ。あるきゃいいよ、って嘘つきやがってw)
いろいろなことが浮かんでは、全て「ウラミ」に変えることでなんとか動くオレの身体からは、上り坂に差し掛かるたび「あああ!!!!クデエえ!!!!バカやろう〜、何回も何回も、クデエええんあじゃあああ!!!」と水蒸気爆発が出た。
それが係の道案内に聞こえたのか「大丈夫ですか?」:って。
「ああ、大丈夫っすよ、雨の中、お疲れ様です〜」とか言いながら(バッカやろう、見てわかんか!?大丈夫なわけねえだろ、もう死んどるわい、ヴォケがああ)
そう思っているとあの言葉「楽しみましょう〜」
(ッヘ、MSTKもおんなじようなこといっとったなあ。。。)
そこで綺麗な花を発見。
wwww曇ってんじゃねえかw
作戦は「楽しんでいこう」に変更。
すると、白い服着た大柄な男が見えてきた。
どう見ても「グロッキー」
ケツもドロドロ、メガネも曇って「死にそう」です。
4〜5歩、歩んでは立ち止まってます。
(元気よく)「お疲れっす!きついっすねえ〜、ゆっくり行きましょう!」と声をかける。
「は、はあ。。。 」元気ない 。
なぜか弱ってる人を見ると元気がもらえる気がするのは、オレだけだろうか。
そsれにしても辛そうだった。大丈夫だろうか?と思い、幾度となく振り返る、手を振ってはげますがやがて見えなくなった。
すると友人と思しき男性がコースを逆行してきた。
「大きなツレですか? もう少し後ろで限界みたいでしたよ」
優しいんだろ、こんな坂をまた降りてくなんて、友人思いのいいやつなんだろう。
だけどもう、彼の記録とかTIMEとかはダメになってしまうな、それに比べて我の友人は。。。
岩山の頂で振り返る。
すると先ほどのグロッキーくんを発見した友人は、サクサクと戻ってきて「居ました」というとオレを追い抜いてすげえ勢いで見えなくなった。
(そうだ、これはレースだったんだ。っふ、まるで人生。まだ歩けるだけマシか。。)
ふと、この前亡くなってしまったGAKUちゃんのことを思い出す。
(ッヘッヘッヘ、歩いたるよ〜 歩けるだけいいよな)
なんだか元気をもらう。
アホで優しくていい人だった。
いつかわからんが、必ずオレも行くのでマッチョれい!
よそもん、入れんじゃねえそ! って 笑)
よく見てくれ。
写真中央に「真っ直ぐな線」が映り込んでいる。
後でわかるが、この辺りでイワンコッチャナイはオレを捨てて「帰宅」したん時間と重なる。
オレは孫に「自分の記録を大事にして友人を捨てるようなKSGG人間にはなるな。」と教えよう。
ともあれ、4時間ほど「彷徨って」何やら音が聞こえる。
「残り時間あと7分で〜す!」
(ふん、ここまで1っぽも走ってねえんだ、全行程歩いてやる)と。
そしてもう一発滑って転んで、ケツまでびちゃびちゃ。
やっとのゴール。制限時間ぎれ、しかも「くもってるw」
アナウンサーが労ってくれた。
「ああ〜疲れた〜」と。その一言。
一番遠い駐車場まで歩く、
(クソが、まだ歩くんかい!)雨の中。
アイツらは待っていた。
「お疲れ〜、頑張ったねえ〜」
でもまあ、このMISSIONをクリアしたもの同士、ま、やらんよりはよかったかと。
「で、どうする?どっか寄って、飯でも食ってく?」
NRT「ああ、オレンたち、もうカップラーメン食ったもんで〜」
「クソが!」
来年は絶対に不参加。オレは「行かねえからな!」
帰宅したオレには「超ハイテンション孫」のあそんで遊んで攻撃が待っているのであった。
この新城トレイル2022で得たもの、それは。
「仲間や友達という曖昧なものの希薄さ」だけだった。
いつか何かの時にこの借りは返す。
消毒液とか、飲ましたる 笑)
久しぶりにカリスマ美容師降臨にて「バリカン星人」とかw
さ、ぜんぜんそこらも痛くないし、海でもいこっかね〜
じゃあの
補足しておくが、鬼滅の軍団の前を歩くことは一度もなかった。